国指定天然記念物「羅生門」
 羅生門は、標高400m前後の草間台のドリーネにできた石灰岩の巨大なアーチで、第1門から第4門までアーチがつながり、末端は羅生門第1洞と呼ばれる吸い込み穴となる。成因は古い鍾乳洞が崩落し、一部分が残存してアーチとなった鍾乳洞の最後である。チョウジガマズミ・ヤマトレンギョウなどの石灰岩植物のみならず、洞口から吹き出す低温多湿な自然状態から、高山性や北方系の貴重な鮮苔類や地衣類が隔離している。鮮苔類では、サガリヒツジゴケ・イギイチョウゴケ・セイナンヒラゴケ、昆虫ではガロアムシなどの洞穴昆虫が生息しており、7月はじめになるとドリーネ内外で黄金色の光を点滅させるヒメボタルが見られる。また夏期はモヤや冷気を感じることができ、まさに「羅生門」の名に相応しい光景を見ることができる。
指定年月日 昭和5年8月25日
指定区分 国指定天然記念物
場所 岡山県新見市草間
~ 注意 ~
■羅生門の一部立入禁止について■
平成29年8月、平成30年6月に発生しました落石・落木および平成30年7月豪雨の影響などで、一部立入禁止にしております。
※第1展望台は来場できます。
なお、期間限定で、立入禁止地域をガイドが案内する羅生門ガイドツアーを開催しています。
開催が決定した場合、新見市公式ホームページや草間台エコミュージアムホームページ(http://kusamadai.com/)などで告知しますのでご確認ください。
■羅生門工事による通行止め等について■
階段遊歩道(アスファルト舗装の遊歩道から分岐して羅生門へ降りる階段遊歩道)は、2024年1月~3月末まで(予定)修繕工事のため工事関係者以外立ち入り禁止となります。
既設駐車場の隣へ新しく駐車場が整備されるため、2023年12月~2024年3月末まで(予定)工事用車両(10tトラック)が定期的に通行いたします。
お越しになる際は道中お気をつけください。
(2023年12月現在)
このページに関するお問い合わせ先
教育委員会教育部 生涯学習課 文化スポーツ係
電話 0867-72-6148