新見市のICT活用教育
本市では、情報通信基盤の利活用を図り、教育現場の環境整備やICT機器の配備など、教育の情報化を進めています。
令和2年度からは、国の「GIGAスクール構想の実現」に伴い、教育現場のICT教育の環境整備に力を入れ、次のような取組や実践を積み重ねています。
(1)ICT機器の利活用
平成26年度より始まった市内中学生へのタブレット端末の貸与や新見市ICT活用教育推進事業で培ってきた知見を生かし、タブレット端末やデジタル教科書、学習ソフト(AI型ドリル)、IWBなどを効果的に利活用した双方向の授業を推進しています。
(2)オンラインによる学習保障
家庭と連携しながら、新型コロナウイルス感染症対策による学級閉鎖や出席停止、また長期欠席・不登校児童生徒に対して、授業・家庭学習動画の作成、週末課題による補習学習などを行い、オンラインによる学習保障に取り組んでいます。また、家庭のネットワーク環境のサポートも積極的に行っています。
(3)プログラミング教育の推進
算数・理科・技術などの教科や人型ロボット「Pepper」の活用を通してプログラミング教育を行い、児童生徒が論理的思考力を身に付けることができる学習活動を計画的に実施しています。さらに令和4年度は、多方面で活用が進む「ドローン」を活用した新たなプログラミング教育のカリキュラムを構築します(モデル校:哲西中学校区3校)。(4)遠隔授業に係る研究の推進
オンラインによる交流授業や交流活動の研究をさらに深め、小規模校においても質の高い教育を提供できる環境を整えるとともに、学校間での合同研修会や双方向授業などの研究・実践を行っています。(5)情報モラル教育・情報セキュリティ教育の推進
新見警察署などの外部講師を招聘し、スマホ・ネット教室などを行い、発達段階に応じた情報モラル・情報セキュリティ教育を行っています。また、各校においてメディアコントロールなどの取組を積極的に行っています。■ これまでの取組の概要
平成22年度(2010~11年)○総務省「地域雇用創造ICT絆プロジェクト(教育情報化)事業」に参画
・新見市立高尾小学校
▶ 1人1台のタブレット端末(全児童75名分および教員)配備
▶ 普通教室へのIWBの整備(全6台)
▶ 校内無線LANの整備
▶ ICT支援員1名の確保・育成
平成23年度(2011~12年)
○総務省「フューチャースクール推進事業」および文部科学省「学びのイノベーション事業」に参画
・新見市立哲西中学校
▶ 1人1台のタブレット端末(全生徒64名分および教員)配備
▶ 普通教室・特別教室へのIWBの配備(全11台)
▶ 複合機配備
▶ 校内無線LANの整備
▶ 専任のICT支援員1名を確保・育成
平成26年度(2014~15年)
○新見市ICT活用教育推進事業(授業研修会の開催:市内全中学校)の開始
・市内全中学校5校
▶ 1人1台のタブレット端末配備
▶ 普通教室・特別教室へのIWBの配備
▶ 複合機配備
▶ 校内無線LANの整備
▶ ICT支援員2名(中学校担当)による巡回支援の開始
平成27年度(2015~16年)
○新見市ICT活用教育推進事業(授業研修会の開催:市内全中学校)の継続
○文科省「ICTを活用した教育推進自治体応援事業(ICT活用実践コース)」に参画
▶ 中学校担当ICT支援員として新たに1名を雇用
平成28年度(2016~17年)
○新見市ICT活用教育推進事業(授業研修会の開催:市内全中学校)の継続
○文科省「ICTを活用した教育推進自治体応援事業(ICT活用実践コース)」に参画
○「全国ICT教育首長協議会」に参加
平成29年度(2017~18年)
○Pepper社会貢献プログラム(スクールチャレンジ)に参加(ソフトバンク株式会社)
▶ 市内全小中学校22校に98台貸与(3年間)
▶ 新見市プログラミングコンテストの開催
▶ Pepperプログラミング成果発表会(全国大会)への出場
≪新砥小学校(1チーム)・新見第一中学校(2チーム)≫
★新砥小学校:小学校部門 金賞
★新見第一中学校:中学校部門 銅賞
平成30年度(2018~19年)
○Pepper社会貢献プログラム(スクールチャレンジ)
▶ 市内全小学校の6年生教室へのIWBの配備およびデジタル教科書の導入
▶ 新見市プログラミングコンテストの開催
▶ ワールド・ロボット・サミット2018への出場
≪新見第一中学校2名≫
★ジュニア競技カテゴリー・スクールロボットチャレンジ部門
第2位(新エネルギー・産業技術総合開発機構理事長賞)
日本ロボット学会特別賞受賞
▶ Pepperプログラミング成果発表会(全国大会)への出場
≪野馳小学校(1チーム)・新見第一中学校(2チーム)≫
★野馳小学校:小学校部門 金賞
★新見第一中学校:部活動部門 銀賞
★新見第一中学校:中学校部門 銅賞
平成31・令和元年度(2019~20年)
○Pepper社会貢献プログラム(スクールチャレンジ)
▶ 新見市プログラミングコンテストの開催
▶ Pepperプログラミング成果発表会(全国大会)への出場
≪野馳小学校(1チーム)・新見第一中学校(2チーム)≫
○小学校プログラミング教育必須化
▶ 理科用プログラミング教材「MESH」の導入
▶ ICT指導員1名を雇用
▶ 高尾小学校 複合機更新
令和 2年度(2020~21年)
○GIGAスクール構想の実現
▶ 1人1台のタブレット端末配備(小学校16校新規導入・高尾小更新・哲西中更新)
▶ 校内無線LANの整備(文部科学省の指針に従い、高速大容量10Gbps対応のもの)
▶ 校務支援ソフトの導入
▶ 新見市プログラミングコンテストの開催
令和 3年度(2021~22年)
○GIGAスクール構想の実現
▶ 小学校17校の3・4・5年生教室・理科室に65型IWB、多目的教室85型IWB配備
▶ 哲西中学校IWB更新
▶ 小学校16校(高尾小除く)に複合機新規導入
▶ 哲西中学校 複合機更新
▶ AI型ドリルソフト導入
▶ ICT指導員1名を雇用
(ICT指導員2名・ICT支援員3名で市内小中学校22校全校の巡回を開始)
▶ 新見市プログラミングコンテストの開催
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教育委員会教育部 学校教育課 ICT教育推進係
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