<特集>男女共同参画情報紙『りぼん』第41号インタビュー
男女共同参画情報紙『りぼん』第41号(令和8年2月発行)において、男性の保育士・看護師・介護士の方々と新見公立大学の男子大学生(3人)のインタビュー記事を掲載しました。紙面に記載しきれなかったものを含めて、本ページで全インタビュー内容をご紹介します。
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①神代認定こども園 川上真之さん
【Q】
保育士を目指したきっかけを教えてください。
【A】
小学生のころ、友達に妹が生まれました。その子とも一緒に遊んだり、お世話をしたりしているうちに、子どもがだんだんと好きになりました。
将来、こんな仕事がしたいなと思ったことがきっかけです。
【Q】
現在の職業を選択したときの周りの反応を教えてください。
【A】
子ども好きなのはみんな知っていたので、家族からも友達からも何も言われませんでした。
ただ、中学校の職場体験で保育施設に希望を出したんですけど、男性という理由で福祉施設に行かされた記憶がありますね。
【Q】
就職して、男性であるために苦労したこと・よかったことを教えてください。
【A】
昔は、保護者の方から「どんな職員なのか」と周囲に聞かれることはありましたが、子どもたちが抵抗なく接してくれるので、だんだんと保護者の方とも打ち解けていけました。
あとは、力仕事とかは任されますね。そういうのはやっぱり頼られているなって自信にもなったりするんですけど、「(物の修理など)男だからできるでしょ。」とか、できる前提に思われているところもあるかもしれませんね。
それと、いままで3歳以上しか担当したことがないんです。いろいろと理由はあるのかもしれませんが、大きい子の方が遊びも激しいので、そういうのも任されているのかなと思います。
良かったこととして言えば、「何でも聞いてくれる、何かこう受けとめてくれる」みたいな、父親的な役割ができるということですかね。
【Q】
性別による役割分担のようなものはありますか。
【A】
(父親的、母親的役割など)子どもが求める部分はあるかもしれませんが、本質的には平等なものではないかと思います。
【Q】
就職前と就職後のギャップはありますか。
【A】
就職前は、男性が誰もいないということで不安しかなかったんですよ。学校では男友達がいたけど、完全に1人になるので。
ただ、予想通りといえば予想通りでしたね。
【Q】
同じ職を目指す男性の方へメッセージをお願いします。
【A】
男性が少ないということは覚悟してほしいと思います。そこに飛び込むのは勇気がいることですが、子どもたちが成長していく姿を1番に見られるというのはすごいメリットだと思うんです。初めて何かができた瞬間だとか、何かを達成するために頑張る姿とか、そのことを保護者の方に報告したときにまた喜びが共有できる。『子供の成長を通じて、自分も嬉しくなるし、保護者の方も嬉しくなる』というのはこの仕事じゃないと味わえないと思います。やることは確かにいっぱいあって大変な仕事ですが、それ以上にやりがいのある仕事です。
この間も前回りが初めてできた子がいて、保護者の方に前回りできたんですよって伝えたら「嘘でしょう!?」って喜ばれてましたね。
【Q】
どんな保育士でありたいですか。
【A】
理想としては、何か1つでも、他の先生に「真似したい」って思われるような先生になりたいと思っています。
先生のあそこは取り入れたいなとか、そういうところを1つでも言われるような存在でいたいですね。
②渡辺病院 中村涼さん
【Q】
看護師を目指したきっかけを教えてください。
【A】
幼少期に喘息で入退院を繰り返していたので、その頃から看護師という職を身近に感じていました。
高校で進路を決めるときに、新見市内で何か国家資格のあるような職業を考えたときに、やっぱり看護師がいいなと思ったことがきっかけです。
【Q】
現在の職業を選択したときの周りの反応を教えてください。
【A】
家族からは、「手に職つけるような仕事がいいよ」みたいことを学生の頃から言われていたので、驚かれることはなかったです。むしろ、家族が望んだような職業だったかもしれないですね。素直に応援してもらえました。
友達からは意外だと驚かれましたね。
【Q】
就職して、男性であるために苦労したこと・よかったことを教えてください。
【A】
就職して半年しか経っていないからかもしれませんが、特段ありません。
女性が多いですが、コミュニケーションなども問題ありません。それこそ実習を通して、女性とチームを組んで一緒に行動することが多かったので、そういったところで慣れるし、仲良くもなるので。
あとは、患者さんから「女性の看護師がいい」と言われることもありますが、その通りにして差し上げればいいことなので苦労といったものはありません。患者さんが1番優先なので本人の意思に沿うだけですね。
良かったことは、やはり男性が珍しいので、先輩方がかわいがってくださることですかね。
【Q】
性別による役割分担のようなものはありますか。
【A】
患者さんをストレッチャーからベッドに移乗するときとか、力がいるものは時々頼まれることもありますけど、自分が役に立てたと思うくらいですね。
【Q】
就職前と就職後のギャップはありますか。
【A】
性別によるギャップは特にありません。
仕事面で言うと、学生時代に想像していたよりもマニュアル通りですごくきちんとしている、学校で習った通りだなと思いました。
【Q】
同じ職を目指す男性の方へメッセージをお願いします。
【A】
実際に現場に出てみて、もっと勉強したらよかったというのは率直に思います。やっぱり、こつこつと勉強したほうがいいですね。
あとは、オンオフの切り替えが大事だと思います。学生時代の友人と今でも遊んだりするのですが、大学とか学校生活の中で話をわかってくれる人を作ることも重要です。
それから、現場には他の職種の方もおられます。チーム医療は、看護師だけでは何もできないし、また誰かが欠けてもいけません。そういった意味で、うまく話を伝えるコミュニケーション能力を鍛えたほうがいいと思います。
【Q】
あなたの目指す将来像を教えてください。
【A】
渡辺病院は、どこか大きい病院からこっち(地元)へ帰って来られる方も多いです。なかには、家族のもとで最期を迎えるために帰ってこられる方もいます。寿命が延びてきているじゃないですか。『人生どう過ごすか』というのも大事だけど、『どういう最期を迎えるか』というのも同じくらい大事だと思うんです。家族に囲まれてとか、何か好きなものを食べてとか。そういった希望をちょっとでも叶えられるように、何か援助できるような看護師になれたらいいなと思います。
③老人保健施設くろかみ 山﨑稔さん
【Q】
介護福祉士を目指したきっかけを教えてください。
【A】
自分の父親が仕事でケガをして身体障害者になったんですけど、その頃から母と兄弟と一緒に介護をしていました。
そこで、自分の親も含めて人の役に立てたらと思ったことがきっかけです。
【Q】
現在の職業を選択したときの周りの反応を教えてください。
【A】
意外だと驚かれましたね。
正直に言うと、綺麗な仕事ではないし、体力も必要だし、自分でも続くかなっていう不安はありました。
昔は、介護士って給料も本当に安かったですし。
【Q】
就職して、男性であるために苦労したこと・よかったことを教えてください。
【A】
利用者の方には、男性の介護士に抵抗があるという方もいらっしゃいますが、そこは人間関係なので、だんだんと打ち解けていけます。
【Q】
性別による役割分担のようなものはありますか。
【A】
男女関係なくどの介助も行いますが、体の大きな男性の利用者さんの移乗とか入浴などは、体の使い方だけじゃ補えきれないところもあります。そういったところでは仕事を任されることはありますが、そこは男性が頼られるところかなと思っています。
【Q】
就職前と就職後のギャップはありますか。
【A】
女性の多い職場というのはわかっていましたし、専門学校のころから女性の多い環境だったので、そういったギャップはありませんでした。
また、人間関係とか入所者の方への関わり方とか不安はありましたけど、いろんな面で教えられたことが多々あって、個人的には働きやすかったと思っています。
【Q】
仕事で意識されていることはありますか。
【A】
自分が不安要素を持って関わることは、相手も不安だと思います。
相手に不安を与えないっていうのは、自分の中では意識しています。
【Q】
同じ職を目指す男性の方へメッセージをお願いします。
【A】
さっきも話したように重度の利用者の方の介助とか、やっぱり男性が求められている部分も増えています。
また、介護が必要になるのは、男性も女性も関係ありません。男性目線も必要だし女性目線も必要だと思います。
男女問わず目指して欲しいと思います。
④新見公立大学健康保育学科 西野昊眞さん
【Q】
健康保育学科に入学したきっかけを教えてください。
【A】
通っていた高校が商業科で、大学だと経済学科とかに行く人が多かったんですけど、僕はそんなに興味がありませんでした。
少子高齢化だとか、子どものための政策・支援が拡がっているというのは新聞記事やニュースで見聞きしていたので、やっぱり子どもに携わる仕事をしたいなって思ったことがきっかけです。
もともと子どもが好きということもあったし、やっぱりこれからの日本社会を支えていくには、子どもの力が必要だよねっていう考えがありました。
【Q】
現在の学科を選択したときの周りの反応を教えてください。
【A】
両親も友達もすんなりと受け入れてくれて、特に反対などもありませんでした。
【Q】
入学して、男性であるために苦労したこと・よかったことを教えてください。
【A】
そんなに多くありませんが、男女で価値観が違うということはやっぱり感じました。でも、今は仲がいいですし、男女の違いでの抵抗感というものはありません。
別の視点だと、もともと女子大だったからか、男子トイレが少ないです。授業が終わって1階(遠くのトイレ)まで行って戻ってこないといけないのはちょっと不便ですね。
【Q】
性別による役割分担のようなものはありますか。
【A】
力作業は回ってきますね。でもそれは嫌とかではなくて、「できることならやるよ」ぐらいに思っています。
【Q】
入学前と入学後のギャップはありますか。
【A】
女性が多い大学というのは情報としてありましたが、女性の多い環境に不慣れではなかったのでギャップというものは感じませんでした。
【Q】
将来への意気込みを教えてください。
【A】
頼られる人になりたいです。人柄や見た目というのも大事ですが、この人に頼れば子どものことは大丈夫だろうとか、何か確固たる正解を持っている保育士になれたらなと思います。
⑤新見公立大学看護学科 草地幹太さん
【Q】
看護学科に入学したきっかけを教えてください。
【A】
小さいころに泌尿器科に通うことが多かったんです。そこで関わっていただいたのが男性の看護師で、通院に対して少し気が楽になりました。
自分も同性の患者さんに対して精神的な負担の軽減ができたらいいなと感じたことがきっかけです。
【Q】
現在の学科を選択したときの周りの反応を教えてください。
【A】
家族は応援してくれました。
友達は驚いていましたね。やっぱりそこで「男性なのに」という偏見がまだ根強く残っているんだなと感じました。ただ、その後は自分を応援してくれました。
【Q】
入学して、男性であるために苦労したこと・よかったことを教えてください。
【A】
やっぱり女性が多いので、女性と友達になろうと頑張るんですが、すぐにそのまま輪が広がっていくかっていうと、そうではないので大変でした。今は緊張感とかはないんですが、お互い入学したてで環境が変わっているので、やっぱり最初はあったのかなと思います。
あとは、男性だから目について、話を振りやすいというか授業で当てやすいというか、注目されることはありましたね。
それから、嫌なことではないんですけど力仕事を任されるというのはあります。
良かったことは、男性が少ないので同性の友人関係がとても強くなりました。先輩や後輩とも仲良くなれたので、そこは良かったと感じています。
【Q】
性別による役割分担のようなものはありますか。
【A】
実習であったのは、男性の患者さんの対応だと女性は一歩目を出しにくいのかなと。逆に女性の患者さんだと周りの女性に対応していただいたこともありました。でも、こういった部分で、性別によって頼り・頼られるというのは、逆にいいのかなと感じます。
あと、「性別による役割分担」というジャンルではないのかもしれないけど、学校生活では、女性同士の愚痴を聞くこともありました。あとは、女性同士の会話を男性が聞いてどう思うかって質問されることもありましたね。環境の調整役ではないけど、そういうことをしたこともありました。
【Q】
入学前と入学後のギャップはありますか。
【A】
看護職員になりたいと思って受験勉強して合格できたんですが、今度は他に男性がいるのかすごく不安になりましたね。でも、そこはうまくやれたなって感じです。逆に、学生時代に慣れることができたので、就職するときに男性が少ないことに対する不安はないですね。
【Q】
将来への意気込みを教えてください。
【A】
お世話になった男性の看護師みたいに、自分もできたらなっていうのは思います。やっぱり、同じ男性に対して精神的なケアをしていきたいっていうのが根っこにありますね。
あとは、男性が珍しい職業なので、その根強く残っている偏見みたいなものを改善できたらと思います。自分の在学期間中にも、男性看護師と関わる機会が少なかったんです。実習中でお話する機会はあっても、学校の教員以外で講義とか講演に男性が来ることがなくて。何かそういうところで発信していくのってすごい大事だろうと思ってて、将来的に見本(ロールモデル)とかになれれば、男性の看護職員も増えていくんじゃないかなと思っています。
⑥新見公立大学 奥山一琉さん
【Q】
地域福祉学科に入学したきっかけを教えてください。
【A】
中学校の職場体験で高齢者施設に行ったことですね。最初はちょっと抵抗感があったんですけど、利用者の方とお話してそれで笑顔になってくれたり、利用者さんからいろんなことを聞いたりして、働きながらいろんなことが学べるなと思ったことがきっかけです。
【Q】
現在の学科を選択したときの周りの反応を教えてください。
【A】
家族はその職業に対しての抵抗感はなかったですね。介護について話したら「いいんじゃない?」という感じで、すぐ理解してくれました。
【Q】
入学して、男性であるために苦労したこと・よかったことを教えてください。
【A】
やっぱり女性が多いので、雰囲気が女性の方が強かったと思いました。ただ、途中から全然気にならなくなりましたね。グループワークが多かったので、話す機会が増えて何とも思わなくなりました。苦労もそんなになくて、最初の雰囲気にちょっと押されたぐらいです。
【Q】
性別による役割分担のようなものはありますか。
【A】
特にありませんが、実習とかで実際働いているのを見ると、利用者さんを移動させるときとか、そういうところではやっぱり男性の力が必要なのかなあと感じることはありました。
【Q】
入学前と入学後のギャップはありますか。
【A】
女性が多い大学とは知っていたため抵抗感もギャップも特にはありませんでした。
ただ、「大学では大きい講堂でみんなで講義を受けるもの」というイメージを持っていたので、高校の授業のような形式だったのは驚きました。そういう意味でのギャップはありましたね。
【Q】
将来への意気込みを教えてください。
【A】
施設には自分の家で生活できなくなった方が来られます。人生の後半に新しい生活を始めるのは苦労するかなと思うんです。そこで安心して笑顔で生活できるっていうのが一番かなと思うので、やっぱりそういう生活が送れるような介護をしたいです。
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