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ニューパルツ姉妹都市交流写真展「トミコ・コーエン写真展」が12月12日(金)〜25日(木)、新見市新見のまなび広場にいみ1階ギャラリーで開催されました。 鹿児島県出身で、現在はニューパルツ在住の写真家トミコ・シラキガワ・コーエンさんが、1960年代のアメリカを写し撮ったものです。1963年のワシントン大行進や当時のハーレムの日常などの写真25点を展示しています。 米国初のアフリカ系アメリカ人(黒人)大統領オバマ氏が誕生した今、当時彼らが社会に求めたものは実現したと言えるでしょうか。1960年代のアメリカの姿を見ることができました。 |
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12月20日(土)14:00から、まなび広場にいみ小ホールにてギャラリートークが行われました。 講師:尾山 誉さん 演題:『アフリカ系アメリカ人の文化について』 同トークは1619年の奴隷貿易に始まり現在に至るアフリカ系アメリカ人の歴史、音楽、言語に触れるなど幅広いものでした。途中、詩の朗読や、黒人音楽、ジャズ、ブルースなどの紹介も。黒人と白人が分断された社会の中、「混血」の引き起こすアイデンティティの葛藤を、黒人詩人ラングストン・ヒューズの詩に読み取り、迫害の陰惨さを黒人ジャズ歌手のビリー・ホリデーの歌に聞きました。背景を知ることで見えるもの、聞こえる音も違ってくるようです。 尾山さん自身の米国アーカンソー州立大での留学体験を踏まえ、南部アメリカの食生活(ナマズやザリガニを普通に食べるとか)、人種や社会層により分かれて座る学食での人種体験など、身近な話題も交え、あっという間の2時間でした! 黒人解放運動は、政治的な運動を越え、人間として正しい道は何かという道義的な問題としてアメリカ社会の判断を求めたようです。1863年の奴隷解放宣言から百数十年に渡り一進一退を繰り返した黒人たちのたどった道のりを考える時、ギャラリーの写真はどう映るでしょうか。もう一度見直したいと思います。 |
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12月21日(日)14:00から、まなび広場にいみ小ホールにてギャラリートークが行われました。 講師:山内 圭さん(新見市国際交流協会理事、新見公立短大准教授) 演題:『ニューパルツと黒人たち』 講演はキング牧師の「I have a dream」で有名なスピーチを取り上げることから始まりました。これは今回の写真展の名「WE HAVE A DREAM」の由来でもあります。スピーチ中に表れる黒人と白人のbrotherhood(兄弟愛)と、姉妹都市間におけるsisterhood(姉妹愛)とをもじってのネーミングでした。 その後、小説や映画、絵本や雑誌などを取り上げながら、黒人と白人の関係がどのように表現されてきたのかを見ました。マーク・トウェイン原作の映画「ハックルベリー・フィンの冒険」に描かれる黒人と白人の友情や、ジョン・スタインベックの小説「はつかねずみと人間」に描写される黒人召使いの心理などが紹介されました。そして話はニューパルツへ。ニューヨーク州立大学ニューパルツ校にマルコムXの娘イルヤサ・シャバズが在籍していたエピソードや、ニューパルツにおける黒人奴隷の歴史、ニューパルツの黒人墓地などの話が続きました。 |