社会科特設授業
去る3月10日(火)5校時、熊谷中学校では3年生を対象に岡山共生高校に勤務されている尾山 誉先生を講師に招いて、社会科の特設授業を行いました。公民学習の総仕上げとして、また、アフリカ系アメリカ人であるオバマ氏が初めて大統領になったことを好機と考えて、この特設授業を実施しました。

尾山先生は、新見高校卒業後アメリカ南部アーカンソー州の大学へ留学されて、アフリカ系アメリカ人の生活や文化に関心を持たれました。さらに彼らの差別の実態も目の当たりにされたことから、帰国後「アメリカの公民権運動」の歴史を研究して吉備国際大学で講義もされました。

生徒たちが僅か1時間の授業で尾山先生の話を通して、どれくらいアフリカ系アメリカ人の公民権運動の歴史やオバマ大統領誕生の意義を理解してくれるか心配がありました。しかし、生徒たちは尾山先生の色々な体験談を交えユーモアのある話術に引きつけられて熱心に聞き入っていました。授業後のアンケートでは多くの生徒が、アフリカ系アメリカ人の差別の歴史や公民権運動のことがよく分かったと答えてくれました。最後に生徒が書いてくれたオバマ大統領へのメッセージを紹介します。


●黒人が差別を受けていたのは知っていたけど、あれほどひどいものだとは知らなかった。オバマ大統領には今も残っている差別を無くしてほしい。オバマ氏が大統 領になったからといって、白人の意識は簡単には変わらないと思うが、いつかは必ず完全に平等になると思うので頑張ってほしい。
●昔、奴隷として差別された時代を考えると、今、オバマさんがアメリカの大統領になっていることは本当にすごいことなんだぁと思った。これからはアメリカの住人みんなが安全で安心した生活ができるようにしてほしい。様々のことに取り組み、アメリカをよりよい国にしてほしい。
●オバマ大統領はすごいなぁと思っていたけど、今日の授業で詳しく勉強して改めてとてもすごい人だと思った。これからも頑張ってほしいと思った。
「YES,WE CAN]