会場:勝山文化往来館 ひしお 入場無料
 
※水曜休館日

私は彼らとともに歩いた
〜アフリカ系アメリカ人の公民権運動〜
奴隷解放宣言から100年、1963年8月28日アメリカ全土から250,000以上の人々がワシントンに集結し、人種差別反対を叫び、行進した。(ワシントン大行進)。この時、キング牧師のかの有名な“I have a dream”の演説が行われた。



トミコ・シラキガワ・コーエン
(ジャーナリスト)  プロフィール

 1936年鹿児島県生まれ。写真家として活躍。沖縄、アメリカ合衆国、アフリカ、メキシコ、キューバ等を取材のため歴訪。これらの写真を撮った翌1964年、アーロン・M・コーエンさんと結婚した。日本在住後、現在ご夫婦でニューパルツ在住。著書にChildren of Japan (Sterling Publishing, 1967), 『ユダヤ人の母として』(學生社, 1982)、『ジュウパニーズ』(學生社, 1992)などがある。2001年新見市来訪。

写真交流のいきさつ
 アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューパルツと新見市は1998年旧大佐町が姉妹都市提携を行って以来、さまざまな交流をしています。その一つが、この写真交流です。この写真展は2008年2月5日から3月18日にかけてニューパルツのエルティング図書館で開催され、同年12月12日から25日にかけて新見市のまなび広場にいみでも開催されました。今回の勝山での写真展開催後には、東京および鹿児島での開催も計画されているところです。

ギャラリートーク

コーディネーター:
新見公立短期大学准教授 山内 圭

 今回開催される写真展の土台となっているのは、ニューパルツと新見市の姉妹都市交流です。私は1998年の姉妹都市調印以来この交流に関わってきましたので、ギャラリートークでは交流について簡単に振り返り、写真交流が行われるに至った経緯についてお話します。また私も親交のある写真家トミコ・シラキガワ・コーエン氏についてもご紹介したいと思います。

講師:岡山県共生高等学校 尾山 誉
演題:アフリカ系アメリカ人の文化について

歴史、ブルース音楽、ハーレムルネッサンスなど

 私は、1990年頃アメリカ中南部のアーカンソーに留学していたのだが、外国人の私であってもアメリカ南部の白人・黒人間の独特な張りつめた空気をその頃でさえも感じ取ることができた。そのような経験からアフリカ系の大統領が誕生するなど起こりうる話ではないと思い続けてきた。しかし、2009年、ついにアメリカ合衆国初のアフリカ系アメリカ人の大統領が誕生した。奇跡である。長期に亘って白人と黒人が対立し、特に南部州では1960年代に入ってからも黒人禁制の文字が街のいたるところに存在した。ここまで来るのには、暗く長い歴史があった。ギャラリートークでは、アフリカ系アメリカ人の歴史を紐解き、アメリカ合衆国第44代大統領バラク・オバマ就任の意義を再認識する。