日本画家 小田野尚之展-記憶と夢とノスタルジア
せつなさやなつかしさを描き出す秘訣とは
10月14日(土)より新見美術館において『日本画家 小田野尚之展-記憶と夢とノスタルジア』が開催されます。院展を中心に活躍する小田野尚之(1960-)。神奈川県に生まれた小田野は、美大の受験を決めた高校3年生の時、さまざまな展覧会を見に行く中で現代日本画と出会います。東京藝術大学に進学して博士課程では保存修復を専攻、古典の模写を通して狙った色をどのように再現するかといった経験を積みました。在学中の1985(昭和60)年に再興第70回院展《水門》で入選を果たし、受賞を重ねて2006(平成18)年に同人になっています。
滴るような緑、静かな早苗田、廃屋や一両編成の列車など、今ではわざわざ足を運ばなければ見られない景色を多く描いています。新見市にある岩山駅を取材した《暮れゆく》では、日が落ちた秋の無人駅に明かりを灯して入ってくる電車を描いており、この木造駅を利用したことがない人でも郷愁の思いに駆られるでしょう。
小田野は、2013(平成25)年に再興第98回院展《発電所跡》で文部科学大臣賞、2017年(平成29)年には再興第102回院展《小さな駅》で内閣総理大臣賞を受賞して、長く教鞭を執った尾道市立大学では名誉教授となりました。本展では、これまでの画業をたどるとともに、せつなさやなつかしさを描き出す秘訣を探ってみたいと思います。
【開館時間】
9時30分~17時(入館は16時30分まで)
【休館日】
・月曜休館
【観覧料】
一般 900円、大学生500円、中高生300円、小学生200円
■関連イベント■
・画家によるオープニングトーク
日時:10月14日(土)10:00~ 30分程度 (予約不要、要観覧料)
講師:小田野尚之氏(日本画家・日本美術院同人)
※新見美術館館長との対話形式で行います。
・記念講演会「小田野尚之 記憶と夢とノスタルジア」
日時:11月19日(日)13:30~ 60分程度 (要申込、要観覧料、先着50名)
講師:小田野尚之氏(日本画家・日本美術院同人)
※展示担当学芸員との対話形式で行います。
・フラワーベース絵付けワークショップ「日本画体験 木に描く」
日時:11月11日(土)13:30~15:00(要申込、要観覧料、先着15名)
講師:原田よもぎ氏(倉敷芸術科学大学大学院芸術研究科特別研究生)
潮嘉子氏(同研究生)
参加費:500円
※道具の準備は不要です。絵の得意な方もそうでない方も楽しく制作できます。
・担当学芸員によるギャラリートーク
日時:10月22日(日)、11月23日(木・祝)
いずれも13:30~ 40分程度 (予約不要、要観覧料)
※展示室で作品のみどころをお話します。
関連イベントのお問い合わせ&お申込み先
〒718-0017岡山県新見市西方361 新見美術館
TEL/FAX 0867-72-7851
e-maill art@ex.city.niimi.okayama.jp
■主 催:新見市・新見市教育委員会・新見美術館・TSCテレビせとうち
■後 援:岡山県、岡山県郷土文化財団、山陽新聞社、産経新聞社、朝日新聞岡山総局、毎日新聞岡山支局、読売新聞岡山支局、
中国新聞備後本社、新見市文化連盟、吉備ケーブルテレビ、備北民報社、新見市観光協会、新見公立大学